桜井恵三氏の商用サイトは流用・コピペだらけ?6

桜井恵三氏が運営する商用サイト、www.eikaiwanopl.jpにおけるコピペ疑惑追求 第6弾です。
これまでに確認した桜井恵三氏作成の上記サイトを含む流用・コピペ疑惑については下記を参照下さい。

今回 流用・コピペ疑惑を追求するのは、このページです。

英語学習と学習理論

www.eikaiwanopl.jp/information/saitekiriron/eigotogakushuriron.html
http://megalodon.jp/2011-1212-2202-48/www.eikaiwanopl.jp/information/saitekiriron/eigotogakushuriron.html
(2011年12月12日時点でのウェブ魚拓)

        :桜井恵三氏の商用サイトにおける表現
        :流用元と思われるサイトでの表現
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例33
「教師あり学習
小脳は誤差信号をもとにした教師あり学習になります。問題と解答を教えてもらいながら学習します。学校での授業のような感じの学習です。

教師なし学習
大脳皮質は、信号の統計的性質をもとにした教師無し学習に対応します。データだけを受けとりもっともらしく分類したりします。データにはラベル(教師)がついていません。クラスター分析などが当てはまります。」

「脳と学習システムの関係として、小脳は誤差信号をもとにした教師あり学習に、大脳基底核は報酬信号をもとにした強化学習に、大脳皮質は、信号の統計的性質をもとにした教師無し学習に対応するらしい。」

「教師あり学習
問題と解答を教えてもらいながら学習します。
学校での授業のような感じの学習です。
ニューラルネットワークなどが当てはまります。

教師なし学習
データだけを受けとりもっともらしく分類したりします。
データにはラベル(教師)がついていません。
クラスター分析などが当てはまります。」

【例33の流用元と思われるサイト】
①人工知能に関する断創録 強化学習は教師あり学習?
http://d.hatena.ne.jp/aidiary/20021126/1122782557
②早稲田大学 理工学部 電気電子情報工学科 村田研究室 学生研究「強化学習」(現 先進理工学部 電気・情報生命工学科)
http://www.murata.eb.waseda.ac.jp/ryotaro.nishino/openhouse/reinforce.php
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例34
「この強化学習は大脳基底核と密接な関係があり、報酬をえるための行動などの、目的志向行動を起こし、試行錯誤を繰り返し数値化された報酬信号を最大にする事を目指します。何をするべきかを目指し、学習していく教師なしの学習です。学習はエージェントと呼ばれる学習、意思決定を行うものと環境との相互作用によって進んでいきます。」

「大脳基底核はその破壊による運動機能の異常が生じることから運動の実行や計画にかかわり、また報酬をえるための行動などの、目的志向行動を形成するための重要な役割を担うと考えられ、これまで多くの研究者がその機能の解明を目指して研究している。」

「強化学習とは、試行錯誤を繰り返し数値化された報酬信号を最大に
  するために何をするべきかを学習していく教師なしの機械学習である。

  学習はエージェントと呼ばれる学習、意思決定を行うものと環境との
  相互作用によって進んでいく。」

【例34の流用元と思われるサイト】
①鮫島和行; 銅谷賢治. 強化学習と大脳基底核. バイオメカニズム学会誌, 25, 4, 167-171, 2001
http://www.cns.atr.jp/~samejima/papers/biomechanism.pdf
②立命館大学 情報理工学部 知能情報学科 研究プロジェクト Reinforcement Learning ─ 強化学習 ─
http://www.sys.ci.ritsumei.ac.jp/project/theory/rl/rl.html
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流用・コピペ疑惑のある文章/桜井恵三氏の文章 = 333/1188(各々スペース不含の文字数)。
流用・コピペと思われるボリューム:28.0%。

流用・コピペの内容については、桜井恵三氏の商用サイトは流用・コピペだらけ?4 (01/31 新規流用元と思われるサイトを追加し、更新しました)で紹介したものとほぼ同様ですが、今回、桜井恵三氏が語っている内容は論理的に意味不明です。該当ページから引用したものが下記です。

引用1:

音声を科学的に分析すると、連続的に変化する音のストリームであるならば、”教師”となる音素が無ければ”教師あり学習”は不可能となります。音声には45の音素が並んでいませから、必然的に”教師なし学習”が必用となります。

引用2:

発音に関していえば、音素は存在しませんが、音声の特徴を真似る必要があり、その場合には英語ネイティブの音声を真似る必要があり、これが先生となります。

桜井氏の論を整理すると
引用1:「(音声英語の学習は、もしくは 発音練習は)音声には手本となる音素がないので、教師なし学習だ」
引用2:「(音声英語の学習は、もしくは 発音練習は)音の特徴を手本として学ぶので、教師あり学習だ」
ということになります。
同一の行為に対して異なる結論を導いていることに対して、桜井恵三氏は気がついていないのでしょうか?

桜井恵三氏の「強化学習」という言葉の多用については、私自身はこう思っています。

人は誰もが向上心に基づく目標を持っています。例えば「速く走れるようになりたい」、「ゴルフでスライスせずにもっと遠くへ正確にボールを飛ばしたい」、「ダイエットしたい」 etc…。
目標に至るプロセスにおいて、try & error を繰り返し改善を試みることは極めて当たり前のことです。その結果、何らかの成果が獲得できれば、その経験を生かして次なるレベルへ向かおうとすることも人間として当然の行為です。
「どうしたらボールがスライスせずにまっすぐ飛んでいくかな? 次はこうしてみよう」と考える人間はいても「よし、俺は『強化学習』の機能を使って練習するぞ!」などと意識下に置く人間はいないわけです。人間に自然と備わっている機能を、まるで桜井氏が主張する英会話学習体系でのみ有効であるかのように語り連呼することについては、これまた大きな違和感を覚えてしまいます。
「自分が納得するまで練習しなさい」と言う方が、よっぽど人の心に響くのではと思うのですが、そうすると「200時間で英語が話せる」という彼のビジネスでの主張に関わるので語れないのでしょうね(笑)。

桜井恵三氏の学習法に関する主張は、工学の機械学習における用語である 教師なし学習・教師あり学習・強化学習の3つの言葉を無理矢理に用いることで自らが提唱している理屈をもっともらしく科学的であるかのように装ったものであり、私には全く無意味な駄文だとしか思えません。