桜井恵三氏の無料配布資料は流用・コピペだらけ?7

引き続き 桜井恵三氏が無料配布している資料である
http://rbiz.jp/facebook/data/ebook1.pdf (2011年6月22日版)
における流用・コピペ疑惑追求第7弾です。

桜井恵三氏作成の上記資料における これまでの流用・コピペ疑惑については下記を参照下さい。

今回は桜井恵三氏が用いるキーワードの一つである「言語学」のコピペ疑惑です。
某大学のサイトからの盗用ですが、量があまりに多いため、今日はかなりの長文です。
読むには覚悟が必要かもしれません。

        :桜井恵三氏の無料教材における表現
        :流用元と思われるサイトでの表現
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例その9
P.22 (ebook1.pdfにおけるページ番号)
「私達の周りには、いろいろな音が存在します。足音から風の音、虫の声など様々なものがありますが、音声学では人間が言語として使っている「音」を研究します。つまり、人間が自分の音声器官を使って発する言語音について論じる学問が音声学です。私達はこの言語音を使って人に自分の言いたいことを伝え、また相手からの情報を得るのです。広い意味では、「静かに!」の意味で使っている「シーッ!」という音も、「言語音」に入ると言う事になります。」

「新倉 はい、「音」といっても、私たちの周りには、足音から風の音、虫の声など様々なものがありますが、音声学では、人間が言語として使っている「音」を研究します。つまり、人間が自分の音声器官を使って発する言語音についてです。私たちは、この言語音を使って人に自分の言いたいことを伝え、また相手からの情報を得るのです。ですから広義には、「静かに!」の意味で使っている「シーッ!」という音も、「言語音」に入ります。」
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「そうです。人は、言葉を使って自分の意志を伝え、相手からも受けとることによってコミュニケーションを成り立たせ、社会生活を営んでいるのです。私たちはこのように意志伝達手段として音声や文字を使っていますが、音声と文字を比べた場合、現在いかに電子メール等の文字言語が普及しても、音声はコミュニケーションを行うために大昔からある最も有効な手段なのです。」

「新倉 そうです。人は、言葉を使って自分の意志を伝え、相手からも受けとることによってコミュニケーションを成り立たせ、社会生活を営んでいるのです。私たちはこのように意志伝達手段として音声や文字を使っていますが、音声と文字を比べた場合、現在いかに電子メール等の文字言語が普及しても、音声はコミュニケーションを行うために大昔からある最も有効な手段なのです。」
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「人間は何か言いたいことがあると、その意味内容を声に出すためにまず、大脳中枢から指令を出します。この信号は運動神経指令となり、音声器官を動かして音声を発します。音声は、音波となって聞き手の耳に達します。聞き手は、話し手とは逆の過程をたどり話し手の意図を理解します。つまり、耳の中の聴覚神経に指令が出されて音声を聞き取ります。こうして、音声と結びついている意味内容を頭の中に思い浮かべ、話し手に伝えたい内容が聞き手に伝わるのです。意味が直接発信されるのではなく、あくまでも音声を介してそれぞれの意味が結びつけられるのです。」

「新倉 人間は何か言いたいことがあると、その意味内容を声に出すためにまず、大脳中枢から指令を出します。この信号は運動神経指令となり、音声器官を動かして音声を発します。音声は、音波となって聞き手の耳に達します。聞き手は、話し手とは逆の過程をたどり話し手の意図を理解します。つまり、耳の中の聴覚神経に指令が出されて音声を聞き取ります。こうして、音声と結びついている意味内容を頭の中に思い浮かべ、話し手に伝えたい内容が聞き手に伝わるのです。意味が直接発信されるのではなく、あくまでも音声を介してそれぞれの意味が結びつけられるのです。」
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「音声学では、この音声の生成から聞き手に到達するまでの流れに沿って、3つの研究分野に分けています。まず、音声器官を動かして音声を発するまでを扱う分野を調音音声学といいます。ここでは、音声をどのようにして作り出すかという生理学的な研究が中心になります。この研究分野は音声学の中でも最も古い歴史を持ち、すでに100年前にはほぼ今のレベルに達していました。それは、自分で音声器官を制御していろいろな音を出し、それを自分の耳で聞いて確認するという実験が容易にできるからです。それで、インディアンの言語音、アフリカの諸言語の音など今までに未知であった言語の音がずいぶん知られるようになりました。」

「新倉 音声学では、この音声の生成から聞き手に到達するまでの流れに沿って、3つの研究分野に分けています。まず、音声器官を動かして音声を発するまでを扱う分野を調音音声学といいます。ここでは、音声をどのようにして作り出すかという生理学的な研究が中心になります。この研究分野は音声学の中でも最も古い歴史を持ち、すでに100年前にはほぼ今のレベルに達していました。それは、自分で音声器官を制御していろいろな音を出し、それを自分の耳で聞いて確認するという実験が容易にできるからです。それで、インディアンの言語音、アフリカの諸言語の音など今までに未知であった言語の音がずいぶん知られるようになりました。」
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P.23 (ebook1.pdfにおけるページ番号)
「次の分野が音響音声学です。ここでは、音声が空中にでて空気の振動として聞き手の聴覚器官に到達するところまでを扱います。音波は目で見ることができないため、この分野の研究はいろいろな音声機器の開発に待たねばなりませんでした。近年では、コンピュータを使って音声分析や合成ができるようになり、パソコン用ソフトで自宅でも容易に解析できるようになりました。」

「 次の分野が音響音声学です。ここでは、音声が空中にでて空気の振動として聞き手の聴覚器官に到達するところまでを扱います。音波は目で見ることができないため、この分野の研究はいろいろな音声機器の開発に待たねばなりませんでした。近年では、コンピュータを使って音声分析や合成ができるようになり、パソコン用ソフトで自宅でも容易に解析できるようになりました。」
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「そして第 3 の分野が聴覚音声学です。鼓膜の刺激に反応して音声を知覚する聴覚的生理過程を扱います。「聞こえる」とは实際どういうことなのかは、大脳生理学上まだ十分解明されていませんので、現在では心理学的なアプローチからの研究が主になされています。」

「 そして第3の分野が聴覚音声学です。鼓膜の刺激に反応して音声を知覚する聴覚的生理過程を扱います。「聞こえる」とは実際どういうことなのかは、大脳生理学上まだ十分解明されていませんので、現在では心理学的なアプローチからの研究が主になされています。」
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「音韻論と音声学は、密接な関係にあります。音声学は実際の音声現象の中から個別に観察し、調べる学問です。例えば、ある音の調音はどのような口の形をし、舌の位置はどうなっているのか。さらに、日本語の「エ」音とはどう違うのかなどを観察し、記述します。音韻論は、音声現象を言語の体系の中で捉えようとする学問です。ドイツ語の音韻論であれば、音素や音節などの音韻単位が、例えばドイツ語と日本語でいくつあり、全体の体系の中でどのような構造を作っているのかを調べます。」

「音韻論と音声学は、密接な関係にあります。音声学は実際の音声現象の中から個別に観察し、調べる学問です。例えば、ある音の調音はどのような口の形をし、舌の位置はどうなっているのか。さらに、日本語の「エ」音とはどう違うのかなどを観察し、記述します。音韻論は、音声現象を言語の体系の中で捉えようとする学問です。ドイツ語の音韻論であれば、音素や音節などの音韻単位が、例えばドイツ語と日本語でいくつあり、全体の体系の中でどのような構造を作っているのかを調べます。」
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「また、音声がその言語で果たす機能に目を向けながら、構造・規則性を見いだし、どのような配列規則に従って単語、句などの単位を作り上げているかを研究する分野です。例えば、日本語では、比較的長い単語は 3 または 4 モーラに縮小する傾向があります(デフレーション→デフレ、日本銀行→ニチギン、アフガニスタン→アフガン)が、ドイツ語では 2音節にし、最後を[i]音にする傾向があります。このように言語によって体系構造に相違があるのです。音声学、音韻論は、一つの音声現象を異なる視点から分析していますので、切り離して研究するには無理が生じます。両方とも相補う関係にあるといえます。」

「また、音声がその言語で果たす機能に目を向けながら、構造・規則性を見いだし、どのような配列規則に従って単語、句などの単位を作り上げているかを研究する分野です。例えば、日本語では、比較的長い単語は3または4モーラに縮小する傾向があります(デフレーション→デフレ、日本銀行→ニチギン、アフガニスタン→アフガン)が、ドイツ語では2音節にし、最後を[i]音にする傾向があります。このように言語によって体系構造に相違があるのです。音声学、音韻論は、一つの音声現象を異なる視点から分析していますので、切り離して研究するには無理が生じます。両方とも相補う関係にあるといえます。」
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「音韻理論の研究は、Chomsky&Halle (1968)の生成文法に基づく音韻理論により本格的に始まりました。これは既に 50 年近くも前の事です。もちろんその前にインド・ヨーロッパ語の研究を行った比較言語学や Trubetzkoy に代表されるプラハ学派による機能的音韻論があります。Chomsky&Halle から始まる現代の音韻論研究は、しかしおよそ 7~10 年を周期として新たな理論が展開されています。」

「音韻理論の研究は、Chomsky&Halle (1968)の生成文法に基づく音韻理論により本格的に始まりました。これは既に50年近くも前の事です。もちろんその前にインド・ヨーロッパ語の研究を行った比較言語学やTrubetzkoyに代表されるプラハ学派による機能的音韻論があります。Chomsky&Halleから始まる現代の音韻論研究は、しかしおよそ7~10年を周期として新たな理論が展開されています。」
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P.25(ebook1.pdfにおけるページ番号)
「このような内在する調音音声学の問題を解決するため、同じころ、素性階層理論が生まれ、さらに不完全指定理論、徹底的不完全理論が出来ました。これらの理論のほとんどは、生成音韻論との関わりにおいて提案されたものでしたが、Prince, McCarthy, Smolensky等による最適性理論が1993年に提案されてから、新たな段階に入りました。それまでの音韻論は、個別の言語現象を個別の規則で記述していました。」

「同じころ、素性階層理論(Merkmalsgeometrie)が生まれ、さらに不完全指定理論(Unterspezifizierte Theorie)、徹底的不完全理論(Radikale Unterspezifizierte Theorie)が出来ました。これらの理論のほとんどは、生成音韻論との関わりにおいて提案されたものでしたが、Prince, McCarthy, Smolensky等による最適性理論(Optimalitätstheorie)が1993年に提案されてから、新たな段階に入りました。それまでの音韻論は、個別の言語現象を個別の規則で記述していました。」
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「それが最適性理論では言語現象を、どの言語にもある普遍的な制約を体系づけるものとして記述し、説明しようとしています。どの言語にも、ある現象を記述する同一の制約が存在しますが、言語によりその序列が違うだけだとしています。つまり、世界中の言語の音韻現象が同じ制約により説明されるのです。」

「それが最適性理論では言語現象を、どの言語にもある普遍的な制約を体系づけるものとして記述し、説明しようとしています。どの言語にも、ある現象を記述する同一の制約が存在しますが、言語によりその序列が違うだけだとしています。つまり、世界中の言語の音韻現象が同じ制約により説明されるのです。」
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P.26 (ebook1.pdfにおけるページ番号)
「最近の脳の研究じより、人類は本来、どんな音でも習得できる先天的な能力を持って生まれてきていると言われています。赤ちゃんのころは、どんな音でも発音できる能力を持っているのですが、特定の言語によりどの部分を使うかで相違ができ、伸びていく能力と、そのまま放置される能力に分かれます。生得的に備わっている能力は訓練すれば、眠っていたものを蘇らせることができるのです。最近の研究で、発音習得には段階があることが判明しました。」

「人間は本来、どんな音でも習得できる先天的な能力を持って生まれてきていると言われています。赤ちゃんのころは、どんな音でも発音できる能力を持っているのですが、特定の言語によりどの部分を使うかで相違ができ、伸びていく能力と、そのまま放置される能力に分かれます。生得的に備わっている能力は訓練すれば、眠っていたものを蘇らせることができるのです。最近の研究で、発音習得には段階があることが判明しました。」
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「そうです。大事なことは、母音や子音といった個々の音ではく、イントネーションやアクセントなどの全体的な発音を重視しながら、バランスを崩さずにどこまで細かい音にまで配慮できるかと言い事です。」

「そうです。大事なことは、母音や子音といった個々の音の発音学習のみならず、イントネーションやアクセントなどの韻律的特徴の学習も必要なのです。」
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【流用元と思われるサイト】
上智大学 外国語学部 ドイツ語学科 新倉教授のサイト
http://www.info.sophia.ac.jp/fs/doitsu/niikura.html

自らの言語学に関する知識と見識については、常々かなりお詳しいかのような発言をされている桜井恵三氏です。しかし、上記の上智大学教授のサイトのほぼ1ページ分を、御自分の教材へ堂々と流用・コピペされております。
なぜ御自分の言葉でお書きにならないのでしょう? なぜ御自分の言葉でお書きになれないのでしょう? 
聞くだけ野暮、言わずもがななんでしょうかね?

この件に関して上智大学に連絡されるのであれば、広報担当セクションの sophiapr@cl.sophia.ac.jp までどうぞ。

2ちゃんねるでは、桜井恵三氏は完全に開き直った発言を続けており、反省の素振りは全く見えません。
桜井恵三氏は「2ちゃんねるでは馬鹿を相手に馬鹿を演じている。」、「2ちゃんねるは別の人格」ということを申されております。私個人の実体験を踏まえた感想としては、とてもそうは思えません。
私が指摘しているようなことをリアルな世界で実行されているわけですから。

桜井恵三氏の無料配布資料は流用・コピペだらけ?7」への1件のフィードバック

  1. ブログ移転&更新お疲れ様です。
    S氏のことを何も知らずに騙されてしまう人も、少なからずいるようですし、こうしたまとめ
    サイトはやはり必要ですね。

    毎度のことながらコピペの数に驚きました。S氏の無料教材中の表現は、そのほとんどが
    原文を改悪したものですし、意味が全く変わってしまっている箇所すらあるようですね。
    初学者用に作成されたサイトの文章ですら、きちんと読解できていないわけですから、
    学問のスタートラインにすら立てていない。読解力は、もう本人がいくら努力しても今更どう
    にもならないので、お気の毒と言うしかないですね。

    人のふんどしを盗んできたのに、そのふんどしですらまともに締めることができていない。
    そんなS氏を見ていると、怒りを通り越して、哀れみの感情しか浮かんで来ません。スパム
    メールを送ったり、プライベートメールを2chに無断で投稿したりしている人ですから、同情の
    余地は全くないですけどね。

    長々と失礼しました。今後もよろしくお願いいたします。

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