桜井恵三氏の無料配布資料は流用・コピペだらけ?5

引き続き 桜井恵三氏が無料配布している資料である
http://rbiz.jp/facebook/data/ebook1.pdf (2011年6月22日版)
における流用・コピペ疑惑追求第5弾です。

桜井恵三氏作成の上記資料における これまでの流用・コピペ疑惑については下記を参照下さい。

今回は桜井恵三氏が用いるキーワードの一つである「強化学習」のコピペ疑惑です。

        :桜井恵三氏の無料教材における表現
        :流用元と思われるサイトでの表現
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例その6
P.54(桜井恵三氏のpdfファイルのページ番号)
「大脳基底核はその破壊による運動機能の異常が生じることから運動の実行や計画にかかわり、また報酬をえるための行動などの、目的志向行動を形成するための重要な役割を担うと考えられています。これまで多くの研究者がその機能の解明を目指して研究しています。」

「大脳基底核はその破壊による運動機能の異常が生じることから運動の実行や計画にかかわり、また報酬をえるための行動などの、目的志向行動を形成するための重要な役割を担うと考えられ 、これまで多くの研究者がその機能の解明を目指して研究している。」
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「我々は「お腹がすいた、ご飯をたべよう」やら「水がたらない、飲物が欲しい」脳のなかでこんな信号を出す中枢にしたがって我々は行動を起こし、なんとかこれまで生きぬいています。しかし、このモチベーションだけでは食べ物や飲物にはありつけません。条件を満たすための知識や手順を総動員して食物にありつかなければなりません。手に届く所に食物があるならば、自ら手を伸ばし始めることを決定し、手を伸ばすための制御をし、口へと運んで、口をあけ、噛み砕いて飲み込みます。ここまでして、始めて「ああお腹いっぱい」という報酬信号が脳に到達します。目の前の乾きかけのパンよりも、歩いて食堂に言った方がおいしいものが食べられると判断して歩き始めるという行動を選択し、食堂までの道のりをたどり、注文してやっと食物にたどりつります。」

「お腹がすいた、ご飯をたべよう」やら「水がたらない、飲物が欲しい」脳のなかでこんな信号を出す中枢にしたがって我々は行動を起こし 、なんとかこれまで生きぬいている。しかし 、このモチベーションだけでは食べ物や飲物にはありつけない。条件を満たすための知識や手順を総動員して食物にありつかなければならない。手に届く所に食物があるならば、自ら手を伸ばし始めることを決定し、手を伸ばすための制御をし 、1口へと運んで、口をあけ、噛み砕いて飲み込む。ここまでして、始めて「ああお腹いっぱい」という報酬信号が脳に到達する。はたまた、目の前の乾きかけのパンよりも、歩いて食堂に言った方がおいしいものが食べれると判断して歩き始めるという行動を選択し 、食堂までの道のりをたどり、注文し、やっと食物にたどりつく。」
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「こういった、随意的な運動の開始や手順の記憶などの制御の問題からより複雑で認知的な報酬を得るための行動計画にいたるまで、大脳基底核は報酬にいたる目的志向的な行動系列の生成と学習に関係すると考えられています。報酬を最大化する行動則(制御則)  を生成、学習する理論的枠組である「強化学習」を大脳基底核の計算論として説明しています。」

「こういった、随意的な運動の開始や手順の記憶などの制御の問題から、より複雑で認知的な報酬を得るための行動計画にいたるまで、大脳基底核は報酬にいたる目的志向的な行動系列の生成と学習に関係すると考えられている。本稿では、報酬を最大化する行動則 (制御則)を生成、学習する理論的枠組である「強化学習」を大脳基底核の計算論として解説する。」
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「「強化学習」は、ある入力に対する出力の評価のみが報酬という形で与えられる学習パラダイムです。特に多くの場合に報酬は遅れて与えられることがありますので、その時刻の入力と報酬の連合だけでなく、報酬の時間的和を最大にするような出力列が要求されます。このような状況は、生物の場合には複数の行動列の後に食物を獲得するなどの目的を達成する行動系列生成のモデルとなります。」

「「強化学習」は、ある入力に対する出力の評価のみが報酬という形で与えられる学習パラダイムである。特に報酬は遅れて与えられることがあるので、その時刻の入力と報酬の連合だけでなく、報酬の時間的和を最大にするような出力列が要求される。このような状況は、生物の場合には複数の行動列の後に食物を獲得するなどの目的を達成する行動系列生成のモデルとなる。」 
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「強化学習では入出力時系列に時間的関係を持たせた環境を仮定しています。多くの強化学習パラダイムでは、環境のモデルとしてマルコフ決定過程を仮定しています。」

「強化学習では入出力時系列に時間的関係を持たせた環境を仮定する。多くの強化学習パラダイムでは、環境のモデルとしてマルコフ決定過程を仮定している。」
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【流用元と思われるサイト】
鮫島和行; 銅谷賢治. 強化学習と大脳基底核. バイオメカニズム学会誌, 25, 4, 167-171, 2001
http://www.cns.atr.jp/~samejima/papers/biomechanism.pdf

今度は学術論文からのコピペです。
論文の最後には引用元、参考文献等の一覧記載があります。
このような文章を書く人々にとって守るべきルールの一つです。

桜井恵三氏は論文を参照していながらルールを無視し、これまで紹介してきたように自分にとって都合の良い部分のみを勝手に抽出・転載しています。
「科学的」と称する自らの英語学習方法を紹介する教材を彩っているものが、他者によって書かれた文章の流用・コピペで成り立っていることが判明した以上、「科学的」と連呼する桜井恵三氏の主張はまったく虚しいものにしか聞こえません。

桜井恵三氏による大学他 学術関係機関からの流用・コピペは他にも存在します。
桜井恵三氏のコピペ疑惑追及は、まだまだ続きます。

桜井恵三氏の無料配布資料は流用・コピペだらけ?5」への2件のフィードバック

  1. 桜井氏のメルマガ読者でした。メルマガはサボっていたのですが、彼のブログにたどりつき、祐樹せつらさんの六単塾から発行されているメルマガの文章をコピペして意見されているのを見て、あれ?勝手にメルマガってコピペしてしかも反論する意見を公開していいものかと疑問に思い、いくつか彼のブログを読みました。数は忘れましたが6個ぐらいコメントを置きましたが4個目からは不採用になっているみたいです。コピペという言葉が刺激してしまったのかもしれませんが、コピペしてしかも真意とは異なる点を意見されているのが私も許せなく、何なんだこの人は!と思ってしまいました。不採用になったコメントは公開されるかな…。ここに来る前にまじめに書いたんですけどね。

    • 6個ではなくて8個でした。私のコメントが全部公開されたみたいで、うれしいです。作者が公開して欲しいものは公開して欲しいし、公開して欲しくないものは公開しない、ただそれだけの気がします。引用する場合は許可をとって引用元を明確にするというのが正しいのでは。ネットが便利になりコピーが氾濫すると著作権への意識も薄いですけどね。

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